佐賀県退職校長会
「点から線、そして面への広がりを目指して」
会長 梶 原 彰 夫
佐賀平野では、黄金色の麦の収穫を終え、農家にとって自然の恵みの雨のなか、田植えの準備が順調に進んでいます。退職校長会の会員の皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。 この度、令和7年度創立60周年記念・第60回定期総会において、今村統嘉前会長の退任を受け、後任として会長を務めさせていただくことになりました。身に余る大役ではございますが、歴史と伝統ある本会の歩みを受け継ぎ、そのさらなる発展のために全力を尽くしてまいります。幸いにも本部には発想力豊かな田代高規副会長、本会の運営に精通し事務局長も兼務される中村美喜雄副会長をはじめ、経験豊かな幹事・専門委員の皆さんが揃っております。皆さんの知恵と力を結集し、職責を全うしてまいります。 今村前会長は「佐賀県退職校長会在り方検討会」を開催し、提言に基づいた組織の方向性を明確に示されるなど、本会の将来を見据えた確かな舵取りをされました。心より敬意と感謝を申し上げます。 本会は昭和40年に全国連合退職校長会設立に呼応して発足以来、佐賀県教育の振興・発展に寄与するとともに、会員の親睦と福祉の増進に努め、60年の歴史を刻んできました。現在は、「佐賀県教育の応援団」として、「人材バンク」の整備、各支部と学校との連携の中で、学校現場の課題解決に向けての支援に積極的に取り組んでいます。また、支部では会員相互の親睦を深めるための特色ある活動が展開されています。今後は、各支部の活動を「点」と捉え、それらをつなぐ「線」として本部が支え合い、さらには「面」として佐賀県全体に広がるような組織づくりを目指してまいります。「会報」や「会員の交流広場」、そして創立60周年記念事業として開設した佐賀県退職校長会ホームページなどを通して、会員の皆様が他支部の活動に触れ、刺激し合いながら、活動に厚みと広がりを持たせていくことができればと願っています。 最後になりますが、やなせたかし氏の問いかけ、「何のために生まれて、何をして生きるのか」、この答えを探し続ける日々の中で、皆様とともに退職校長会の一員として確かな歩みを進めてまいる所存です。どうぞ今後とも、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。