佐賀県退職校長会

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唐松支部 現職退職校長会合同研修会の報告

 唐松支部で長年続けられてきた現職校長と退職校長との合同研修会。令和4年度からは、「学校支援」をテーマにしてグループ協議を取り入れた研修会を続けてきました。そして、3年目になる今年度は、11月30日(土)午後、現職退職合わせて57名が志道公民館に参集し、「ビデオレターを見て考えよう。校長を退いてからの学校・子ども・地域との関わりを」のテーマで、活発な意見交換が行われました。

 ビデオレターは、地域学習の授業支援、不登校生徒の支援、登下校時の挨拶・見守り運動、ひとり親放課後学習教室、地域スポーツ・公民館教室での指導など、10組の退職校長先生と関係する現職校長先生や地域関係者の姿や声を、1組あたり2分程度で紹介したものです。これまでも長年にわたり多くの退職校長先生方が、陰になり日向になり学校や地域を支える立場で活躍されていますが、今回動画として改めて学校・地域で活躍されている姿を見ることで、「自分のこれまでと重ね合わせながらこれからを考えるいい時間になった」など、いい研修会だったという声をたくさん聞くことができました。

 引き続き、レストランパレッタで開催された懇親会にも、90歳代の先生2名を含む、現職退職合わせて41名の先生方が参加されました。会費を押さえ参加者を増やすために、定番の会席形式でなく初めてバイキング・フリードリンク形式で行いました。現職退職での旧交を温めたり、情報交換をしたり、新たな出会いもあったりと、和気藹々とした中にも新たなエネルギーを注入できた素敵な時間を過ごすことができました。

 最後に、会後のアンケートを数点紹介させていただきます。

<現職校長先生より>

・ビデオメッセージを通して、また、グループでのお話をうかがう時間を通して、私たち校長がする役割(地域と学校をつなげる、コーディネートする)を教えていただきました。日々悩みながら学校運営をしていっている私にとっては、とても力強いメッセージです。私たちの後ろには、私たちを支えてくださる退職の校長先生方がいらっしゃる、ということを改めて感じることができ、ありがたいと思います。お世話になりました。(小学校校長)

・退職された先生方のお話を聞かせていただき、どのような思いで、今、学校や地域とかかわっていただいているのか考えることができました。校長として、地域の方のお力や、先輩の先生方のお力をお貸しいただくことも多いと思いますが、つながりを大切に、今後も様々なことに取り組んでいきたいと思いました。(中学校校長)

<退職校長先生より>

・多くの退職校長先生方が地域、学校のために活躍されていることは知っていましたが、それを視覚的に再確認できたビデオレターは良かったし、元気をいただきました。一人一人の持ち味を生かしながら、社会体育や歴史、文芸、音楽など地域の文化活動を支えている方々のお話もうかがうことができました。その中で育つ子どもたちもたくさんいます。こうしたことも大きな意味で、学校や子どもたちを支える力になるのだと思いました。とても有意義な研修会でした。(60歳代退職校長)

・それぞれの持ち味を生かしながら、活躍されている姿に感動しました。私も微力ながら活動していますが、退職校長としてというよりも、地域の一員として、地域に支援の輪を広げていけたらと思います。主任児童委員と言う立場を利用して、学校支援サポート体制づくりを頑張っています。私がいなくなっても、学校を支える、子どもを育てる体制はなくならないようにできればと思っています。長い間働き続けることが必要な世の中になり、ボランティア人材の確保が難しいです。(70歳代退職校長)